クリスマス……子どもの頃、サンタクロースが来るのを心待ちにしていた人も多いのではないでしょうか。
欲しい物を手紙に書いて、プレゼントがサンタクロースから届くのを待っていたあの頃。
ある年、わたしにとって特別なクリスマスがありました。
サンタクロースにした3つのお願い
その特別な年にわたしは、あろうことか3つもサンタクロースにお願い事をしたのです。
1つ目は、欲しいプレゼントをくださいという、例年通りのお願い。
2つ目は、サンタさんのサインが欲しいですというもの。それに応えて、サンタさんは丁寧なつづり字で「Merry Christmas Santa Claus」と書き残してくれました。
そして3つ目のお願い事は、当時 学校の給食で好きだったパンを是非食べてくださいというものでした。サンタさんは沢山の子供たちにプレゼントを配っているので、子供心に大変だと思ったのでしょう。食べてくれるかなぁという話を弟として、わたしは次の日を楽しみに眠りにつきました。
与える幸せ
次の日、そのパンはどうなっていたと思いますか?なんと!ちゃんとなくなっていたんです!しかもプレゼントを開けた後、何気なくゴミ箱を見るとあげた給食のパンの袋が捨ててあったんです!
わたしは弟と一緒に「サンタさん!うちで食べていってくれたんだね!」と大喜びしました。
この出来事をきっかけに私はクリスマスにプレゼントを貰うだけでなく、あげることでも嬉しい気持ちになるのだと感じました。
わたしたちもサンタクロース
イエス様は「受けるよりも与える方が幸いである」1と仰っています。
大人になった今、わたしの元にサンタクロースが来ることはなくなりましたが、自分自身がサンタクロースになることで、プレゼントを貰うのと同じくらい、いやそれ以上の幸せを感じることが出来ています。
当時わたしがとても良いと思っていた給食のパンより、今はもっと良いものをあげることが出来ます。それは物ではなく、人に親切にすること、赦すこと、挨拶をすることかもしれません。孤独な人に電話をかけて話を聞いたり、微笑みかけることかもしれません。その行いによって自分だけでなく周りの人と幸せを共有することが出来ます。
「あなたがたによく言っておく。わたしの兄弟であるこれらの最も小さい者のひとりにしたのは、すなわち、わたしにしたのである。」2
わたし達の良い行いを見てイエス様も喜んでくださり、さらに祝福を与えてくださいます。
今年のクリスマス。誰かのサンタクロースになってみませんか?
カラスのお花屋さん