十二使徒定員会のレンランド長老は、次のように教えています。「不公平な状況でわたしたちがするべきことの一つは,『人生の中で経験するすべての不公平なことは,イエス・キリストの贖いによって正される』と信じることです。」
世の中になぜ苦しいことがあるのか
生き物は、時間をかけながら環境に適応します。これは、ストレスに対して生き物が反応した結果、その環境下においての免疫耐性を獲得するということです。
旧約聖書の箴言3章11節には、このようにあります。
「わが子よ、主の懲らしめを軽んじてはならない、その戒めをきらってはならない」。1
神様は、なぜ人を懲らしめるのでしょうか。どうして神様は、困難や逆境という環境下に人を置くことが、あるのでしょうか。
「わたしの子よ、主の訓練を軽んじてはいけない」2とあるように、神様は人を訓練することをよしとされます。
神様は、どうして人に困難や逆境を与えられるのでしょうか。それは、人がより良い者へと成長するためです。
「あなたがたは、訓練として耐え忍びなさい。神はあなたがたを、子として取り扱っておられるのである。いったい、父に訓練されない子があるだろうか」3。
世の中は、不平等です
世の中は、平等ではありません。法が執行される国もあれば、汚職と賄賂であふれる国があります。
ストリートチルドレンのようにスラム街で暮らす子どもたちがいれば、なんでも願うものを与えられる裕福な家庭で暮らす子どもたちもいます。
世の中では多くの場合、金銭的な豊かさによって成功の度合いが評価されます。富をほかの人よりも多く持っていればより豊かであり、より生活が満たされ、幸せだとされています。
「教会の人々は高慢な目をもって高ぶり、富や俗世のむなしいものに執着するようになり、互いにあざけり合い、自分たちの思いと望みに沿った考え方をしない者を迫害するようになってきた。」4とあるように、昔の教会の一部の人々も同じ考えを持ちました。
しかしながら神様は、平等です。聖文には、「まことに、主はすべての人を公平に重んじられ、義にかなった者は神から恵みを受けます」とあります5。
この世から後の世へ続く道
十二使徒定員会のレンランド長老は、次のように教えています。「不公平な状況でわたしたちがするべきことの一つは,『人生の中で経験するすべての不公平なことは,イエス・キリストの贖いによって正される』と信じることです。」6
わたしたちは、イエス・キリストの贖い7 を信じており、救いを信じています。すべての人々は、イエス・キリストの法廷でこの世での行いや思いを報告します。そして、ふさわしければ永遠の命を得るということを、末日聖徒イエス・キリスト教会の会員たちは、信じています。
「キリストは終わりの日に、力と大いなる栄光とをもって、これらが御自分の言葉であることをあなたがたに示されるであろう。そして、あなたがたとわたしとはキリストの法廷で対面……」8します。
しゅろロバ
脚注
- 『旧約聖書』箴言 3章11節
- 『新約聖書』へブル人への手紙 12章5節
- 『新約聖書』 へブル人への手紙 12章7節
- 『モルモン書』アルマ書 4章8節
- 『モルモン書』ニーファイ第一書 17章35節
- デール・G・レンランド長老「憤りを感じるほどの不公平」2021年4月総大会
- 「福音トピックス」イエス・キリストの贖罪
- 『モルモン書』ニーファイ第二書 33章11節