のぞき見!モルモンLIFE

末日聖徒の結婚観

2020年の婚姻件数は、新型コロナウイルスの影響もあり、前年より12.3%減の52万5490組と急減したそうですね。1

元々の晩婚化、少子化がコロナでさらに加速した形のようです。結婚自体に対する価値観も多様化していて、様々な生き方を選択する人が増える中、わたしたち末日聖徒は伝統的な結婚観を守っている珍しい存在に映るかもしれません。

今回は、そんな末日聖徒イエス・キリスト教会の会員が恋愛や結婚に対してどのような考え方をしているのか、ご紹介します!

教会員同士の結婚が多い

わたし自身もそうですし、周りを見ていると、教会員同士の結婚が非常に多いです!

もちろん、学校や職場で好きな人ができたり付き合ったりもしますが、最終的に結婚まで行くのはやはり教会員同士の割合が高い。なぜかというと、永遠の結婚2という教えを信じているからです。わたしたちの最終的な目標は、夫婦や家族で一緒に神様の元へと帰って、永遠に幸福に暮らすことなんです。

その目標に到達するためには、バプテスマを受け、神殿での儀式を受ける必要があるため、会員同士で結婚するわけです。

結婚前の同棲はしない

同棲しないとお互いによく知ることができないし、今や結婚前に同棲するのは当たり前、という考え方が普通になってきていると思いますが、末日聖徒は結婚前に同棲はしません。

伝統的で古臭いと思われるかもしれませんが、これは純潔の律法3があるためです。

結婚した夫婦以外のいかなる性的な結びつきも認められていないため、当然、付き合っていてもそういうことはしないわけですね。その分、デートの中でお互いをよく知られるように努力します。結婚してからも不倫なんて断じてしません。

お互いに対する信頼感は絶大です!

結婚するにあたっての覚悟と努力

永遠の結婚を信じているので、伴侶選びも慎重になります。そして、結婚した後は夫婦関係や家族関係が良いものとなるように全力を尽くします。むしろ、ギスギスした関係の人と永遠に一緒にいなきゃいけないなんて、辛すぎませんか?

だからこそ、教会の指導者は、家族の関係を強めるためにありとあらゆるアドバイスをくださいますし、わたしたちはそれを実践していつも努力するわけです。何より、自分たちで努力するだけでなく、神様がいつもそれを支えてくださるので、とっても心強いです!

預言者であるデビッド・O・マッケイ大管長はこのようにおっしゃいました。

「いかなる成功も家庭の失敗を償うことはできない。」4

どんなに世の中で富や名声を築いた人であっても、伴侶や家族をおろそかにしてしまっては、この世を去る時に必ず後悔することになります。本当の幸福は家庭の中にあり、そこが幸福な場所になるかどうかは自分自身の努力にかかっている・・・わたしは、そう信じています!

さらに具体的に、結婚についてどんな教義があるのか知りたい方はこちらへどうぞ。

ごきげんラクダ

脚注

  1. 朝日新聞DIGITAL 「出生数、過去最少の84万人 婚姻が急減して戦後最少に」
  2. 『福音の原則』「第38章:永遠の結婚」
  3. 『福音の原則』「第39章:純潔の律法」
  4. 「デビッド·O·マッケイの教え―堅固な家族の重要性」