今回は、鮭について興味深い話をしてくださった、2021年4月の総大会1ジョセ・A・ティシェラ長老の「家に帰る道を忘れない」2を紹介します!
鮭の故郷
皆さんは、道に迷って自分の家に帰れなくなったことはありますか?引越したばかりだとあり得なくはないですが、さすがに何ヶ月も住んでいればちゃんと覚えてますよね。ですが、鮭が自分の産まれた川から大海原へ出ていった後に、再び同じ川に戻って来るという事実をご存知ですか?人間で例えるなら、道路も地図もない平原を旅して、GPSも使わずに再びスタート地点に戻って来る、というイメージでしょうか。
鮭は一体、どうやって自分の故郷に帰ってきているんでしょう?
鮭が家に帰る方法
答えは、匂いです!
アーサー・ハスラーという生物学者は、少年時代に住んでいた家の近くをハイキングしていた時、懐かしい匂いから昔の忘れていた記憶を思い出す経験をしました。そして、鮭も匂いのおかげで自分の産まれた川に戻って来られるのではないかと推論しました。まさにその推論が当たっていたことが実証されたんです!たとえ遠く離れていても、鮭は何kmも離れた場所から、自分の故郷となる川の匂いをかぎ分けて帰っていくようなんですね。
人の故郷
わたしたち人間にとっての故郷はどこでしょうか?
実は、わたしたちはこの世に産まれる前、天のお父様(神様)と一緒に霊の状態で暮らしていました。そして、様々な経験を通して学ぶために、この地球という学校に来ました。この世で天のお父様に忠実であるなら、亡くなった後に、再び彼のもとへ帰って永遠に幸せな生活を送ることになります。3たとえ産まれる前のことは忘れていても、わたしたちは様々な匂いを通して、天の家へ帰るための道を見つけられます!
天のお父様のところへ帰るには
帰り道を見つける最初の一歩は、まず、自分が神の子であると知ること、そして、天のお父様はわたしたち全員が無事に帰ってきてほしいと望まれていることを知ることです。そして、天のお父様のもとに帰る道を指し示してくださった、イエス・キリストの教えを学び、戒めに忠実に従います。
また、天のお父様に祈れば祈るほど、イエス・キリストが示されている天の家へ帰る道がさらによく見えるようになります。これらのことをすることで、何より、私達にとって最大の道標となる匂い、つまり聖霊4の導きを得られるんです。
何kmも離れた故郷まで帰ることのできる鮭もすごいですが、わたしたち人間も、もっともっと離れたところにおられる天のお父様のところへ帰ることができるように、ちゃんと匂いが用意されているんですね!
ごきげんラクダ
脚注
- 末日聖徒イエス・キリスト教会で、半年に一度行われる集会。全世界の会員にオンラインで配信され、預言者、指導者から様々なテーマで霊感溢れる話を聞く。
- ジョセ・A・ティシェラ長老「家に帰る道を忘れない」2021年4月総大会
- 『福音の原則』「第2章:わたしたちの天の家族」
- 『福音の原則』「第7章:聖霊」