超訳!福音の原則

什分の一とささげ物

私たちは、什分の一やささげ物を通して、神様や周りの人への愛を行動に示したいと考えているのです。

ハンナ
ハンナ
あら、なんだか今日はマナくん元気ないのね?どうしたの?
マナくん
マナくん
うん…。ハンナちゃん、実はね、ぼく今日、向こう山が、ぐしゃーーーって壊れたって聞いたんだぁ。
アンナ
アンナ
アンナもアンナも!あのね、おうちも、ぐしゃぐしゃになって、、とーってもたいへんだって!アララトせんせいがいってた!
マナくん
マナくん
何か僕にできることないぁ…。
アンナ
アンナ
ないよ!!だって、いけないもん!
マナくん
マナくん
(がぁぁぁーーーーん!)
ハンナ
ハンナ
アンナったら。確かに、直接向こう山まで行って実際に助けることはできないかもしれないけど、什分の一があるじゃない!
マナくん
マナくん
什分の一…。そっかぁ!この前お勉強したねぇ。!
アンナ
アンナ
アンナもおぼえてるよ!チョココロネ10こもらったら、1こはかみさまにおかえし!

神様は貧しい人がいることについてどう思っているの?

貧富の差がない社会があったらどう思いますか?

困っている人を助けてあげたいという気持ち、みなさんもお持ちになったことがあると思います。

2000年ほど前、イエス・キリストは復活されて、当時アメリカ大陸に住んでいたキリスト教徒を訪れられました。その後、彼らはすべての物を共有し、互いに愛し合い、貧富の差がなく平和に平等に、経済的にも社会的にも栄えて暮らしました。モルモン書には、「彼ら以上に幸せな民は確かにあり得なかった」と記されています。1

神様は、私たちが互いに助け合い、イエス・キリストの教えを学んで平和に暮らして欲しいと望んでいます。そのために教会員は、いろいろな形で神様の業を支援しています。

どうやって神様の業を支援しているの?

什分の一(じゅうぶんのいち)

什分の一とは、その名の通り収入の10パーセントを神様にお返しすることです。私たちは、全ての物は神様から与えられているものだと信じています。そのため、感謝の気持ちを込めて、毎月の収入の10パーセントを神様にお返しします。什分の一は通常、教会や神殿の建築と維持、教会員が福音を教えたり、互いに学び合あったりする活動、福音を広めることや、神殿での先祖や家族の儀式の支援などとして用いられます。

断食献金

教会員は毎月1回断食をします。断食は2食続けて食べ物と飲み物を断ち、特別な祈りを捧げます。そして、使わなかった食費に相当する額かそれ以上のお金を、困っている人の食料や住居、衣類、医療のために提供します。

上記以外にも、伝道活動や他の人の教育、神殿の建設や人道支援への基金があります。また、教会員は他の人を助けるために自分の時間や技術、持ち物を捧げ、困っている人のために自ら進んでボランティアをしています。ほとんどの教会の集会もボランティアで運営されています。また、たとえば東日本大震災の際には、教会は物資やボランティアバスの運行など様々なことのためにたくさんのお金を使いました。教会員も被災地へ直接ボランティアに行きました。

ささげ物からどんな祝福があるの?

実際にお金を払ったり、ボランティアをしたりすることは、大変だと思うかもしれません。でも神様は、ささげた犠牲以上の祝福を約束してくださっています。

神様は什分の一を納めるなら、「天の窓を開いて、あふるる恵みを、あなたがたに注ぐ」2と約束されています。教会員の多くは、信仰をもって什分の一を納めたときに、偶然とは思えない方法で物質的・霊的に祝福を受けた経験を持っています。

そして神様は私たちが進んでささげ物をすることを望んでおられます。私たちがそうするときに、神様は私たちのささげ物を受け取ってくださいます。また、奉仕やささげ物を通して、私たちは成長し、キリストのような愛を身に着け、天国で神様やイエス様と生活する備えをすることができます。

私たちは、什分の一やささげ物を通して、神様や周りの人への愛を行動に示したいと考えているのです。

さすらいのビーハイブ

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脚注

  1. 『モルモン書』第四ニーファイ1章1-18節
  2. 『旧約聖書』マラキ書3章10節